積ん読崩しの日々

ミステリ・SF・ホラーを中心に

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『アンソロジー 料理をつくる人』(創元文芸文庫)

収録作品 西條奈加「向日葵の少女」 千早茜「白い食卓」 深緑野分「メインディッシュを悪魔に」 秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」 織守きょうや「対岸の恋」 越谷オサム「夏のキッチン」 料理そのものではなく料理を作る人をテーマにしたアンソロジー。東京創元社では紙魚の…

ジェローム・ルブリ『魔王の島』(文春文庫)

先月ルブリの新刊が翻訳され、ネタバレ厳禁の前作を早く片付けなければと思い『魔王の島』をようやく読了。刊行当時、面白かった!と絶賛する人もいれば、ミステリとして破綻しており、これをミステリというのは許せん!的な意見も見られたので相当気になっ…

買った本

★本を買った。 ジャニス・ハレット『アルパートンの天使たち』(集英社文庫) ミッティ・シュローフ=シャー『テンプルヒルの作家探偵』(ハヤカワ・ミステリ文庫) D・M・ディヴァイン『ロイストン事件』(創元推理文庫) 久住四季『神様の次くらいに 人の死なな…

歌田年『BARゴーストの地縛霊探偵』(宝島社文庫)

収録作品 「BOOZE 01:詐欺」 「BOOZE 02:人間消失」 「BOOZE 03:定義」 「BOOZE 04:君の名は」 「BOOZE 05:アリバイ」 「BOOZE 06:ダイイングメッセージ」 「LAST BOOZE」 レギュラーキャラクターたちとほかの客の会話が推理合戦となってゆく構成が『黒後家蜘蛛の会…

浅倉秋成『まず良識をみじん切りにします』(光文社)

収録作品 「そうだ、デスゲームを作ろう」 「行列のできるクロワッサン」 「花嫁がもどらない」 「ファーストが裏切った」 「完全なる命名」 表紙デザインとタイトルに惹かれて読み始めたところ、一話目から今まで読んだことのない魅力があり一気にハマり込んだ。どれ…

最近買った本

読書は遅々として進まないが、本は大量に買っていた。 ★新刊(落穂拾いも含む)は以下を買った。 浅倉秋成『まず良識をみじん切りにします』(光文社) 円城塔『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』(文藝春秋) 有栖川有栖『捜査線上の夕映え』(文春文庫) 米澤穂信『…

ペトロニーユ・ロスタニャ『あんたを殺したかった』(ハーパーBOOKS)

警察署にやってきた24歳のローラは、「レイプされそうになったから殺した」と正当防衛ながら殺人を犯し、さらに男の死体を燃やしたと自白する。この証言を基にヴェルサイユ警察のドゥギール警視は現場に赴き調べるが、死体どころか犯罪の形跡すらみつからない…

矢樹純『血腐れ』(新潮文庫)

収録作品 「魂疫」 「血腐れ」 「骨煤」 「爪穢し」 「声失せ」 「影祓え」 楽しみにしていた作品ということもあるが、これはちょっと忘れがたい素晴らしい短篇集だった。ホラーとしてもミステリとしてもレベルが高く、二つのジャンルを最大限に楽しめるように計算し尽く…

アンソニー・ホロヴィッツ『ナイフをひねれば』(創元推理文庫)

ミステリランキングの時期になると、アンソニー・ホロヴィッツの新刊が出るのがここ数年の恒例になりつつある。今年も『死はすぐそばに』が刊行され、そちらを読めればよいのだが、遅読ゆえ前作を読んでいなかった。そんなわけで慌てて『ナイフをひねれば』…

買った本

★本を買った。 倉知淳『死体で遊ぶな大人たち』(実業之日本社) 思わず笑ってしまいそうな表紙とタイトルだが、かなり好評のようだったので文庫まで待たずに買ってしまった。 ★古本を買った。 中島京子『樽とタタン』(新潮文庫) 長岡弘樹『切願 自選ミステリ…