たまにコージーミステリーを読みたくなる。今回は〈英国王妃の事件ファイル〉シリーズの第1巻。日本でも現在17巻まで翻訳されている人気シリーズとなっている。
コージーミステリーの中でも上位に来る面白さ。主人公が短絡的に行動することで状況が悪くなり自分の首を絞める羽目になる、というありがちな展開は見られない。危うい行動を起こす時もあるが、それなりの理由付けがされているので読んでいる方としてもイライラしない。
舞台設定も1930年代で、ヒストリカルな雰囲気もあり大変好みの作風だった。次巻も買っているのでしばらくしたらまた読もう。
ところで、本書の作者リース・ボウエンの別作品が、今月ハヤカワ・ミステリ文庫から刊行される。ちょっと気になっているのだが、2000円近くもするので躊躇している。内容を確認してから判断しようと思う。