積ん読崩しの日々

ミステリ・SF・ホラーを中心に

2024-01-01から1年間の記事一覧

買った本

★本を買った。 アントニイ・バークリー『地下室の殺人』(創元推理文庫) S・J・ローザン『ファミリー・ビジネス』(創元推理文庫) フランシス・ハーディング『ささやきの島』(東京創元社) ダナ・モーズリー『夏の窓辺は詩の香り』(論創海外ミステリ) 太田忠司…

アンソニー・ホロヴィッツ『死はすぐそばに』(創元推理文庫)

テムズ川沿いにあるリヴァービュー・クロースは、塀と門で仕切られた高級住宅地で、そこには6軒の家があり、各住人たちは仲良く平和に暮らしていた。ケンワージー一家がやってくるまでは。一家は隣人トラブルが絶えず、ついにジャイルズ・ケンワージーが何者…

買った本

★5年ほど使っていたスマホが限界を迎えそうだったので機種変更した。今まではずっとXperiaを使っていたのだが初めてiPhoneに。プラン変更や引っ越しなどが煩わしく、苦労しながらなんとか落ち着いた。iPhone同士ならこういった引っ越し作業が楽という話を風…

買った本、届いた本

★文学フリマでの同人誌、私家版の新刊が届いた。 『Re-ClaM Vol.13 特集:エラリイ・クイーンズ・ホール・オブ・フェイム~短編ミステリ名誉の殿堂~』 チッカリング・カーター 編『ニック・カーターの日本の冒険 ミカドの謎』(ヒラヤマ探偵文庫) 白浜潮花『…

津村記久子『つまらない住宅地のすべての家』(双葉文庫)

とある住宅地に、刑務所を脱走した女性受刑者が向かってきているというニュースが入ってくる。住宅地の路地をはさんだ10軒の家の住人たちは交代で見張りをすることに。 以前から気になっていた作家で、ようやく読むことができ一先ず満足。芥川賞作家というこ…

買った本

★本を買った。 田中啓文『異形家の食卓』(集英社文庫) 古泉迦十『崑崙奴』(星海社FICTIONS) 玖月晞『少年の君』(新潮文庫) イム・ソヌ『光っていません』(東京創元社) E・T・A・ホフマン『牡猫ムルの人生観』(東京創元社) ダヴィド・ラーゲルクランツ『記憶…

『アンソロジー 料理をつくる人』(創元文芸文庫)

収録作品 西條奈加「向日葵の少女」 千早茜「白い食卓」 深緑野分「メインディッシュを悪魔に」 秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」 織守きょうや「対岸の恋」 越谷オサム「夏のキッチン」 料理そのものではなく料理を作る人をテーマにしたアンソロジー。東京創元社では紙魚の…

ジェローム・ルブリ『魔王の島』(文春文庫)

先月ルブリの新刊が翻訳され、ネタバレ厳禁の前作を早く片付けなければと思い『魔王の島』をようやく読了。刊行当時、面白かった!と絶賛する人もいれば、ミステリとして破綻しており、これをミステリというのは許せん!的な意見も見られたので相当気になっ…

買った本

★本を買った。 ジャニス・ハレット『アルパートンの天使たち』(集英社文庫) ミッティ・シュローフ=シャー『テンプルヒルの作家探偵』(ハヤカワ・ミステリ文庫) D・M・ディヴァイン『ロイストン事件』(創元推理文庫) 久住四季『神様の次くらいに 人の死なな…

歌田年『BARゴーストの地縛霊探偵』(宝島社文庫)

収録作品 「BOOZE 01:詐欺」 「BOOZE 02:人間消失」 「BOOZE 03:定義」 「BOOZE 04:君の名は」 「BOOZE 05:アリバイ」 「BOOZE 06:ダイイングメッセージ」 「LAST BOOZE」 レギュラーキャラクターたちとほかの客の会話が推理合戦となってゆく構成が『黒後家蜘蛛の会…

浅倉秋成『まず良識をみじん切りにします』(光文社)

収録作品 「そうだ、デスゲームを作ろう」 「行列のできるクロワッサン」 「花嫁がもどらない」 「ファーストが裏切った」 「完全なる命名」 表紙デザインとタイトルに惹かれて読み始めたところ、一話目から今まで読んだことのない魅力があり一気にハマり込んだ。どれ…

最近買った本

読書は遅々として進まないが、本は大量に買っていた。 ★新刊(落穂拾いも含む)は以下を買った。 浅倉秋成『まず良識をみじん切りにします』(光文社) 円城塔『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』(文藝春秋) 有栖川有栖『捜査線上の夕映え』(文春文庫) 米澤穂信『…

ペトロニーユ・ロスタニャ『あんたを殺したかった』(ハーパーBOOKS)

警察署にやってきた24歳のローラは、「レイプされそうになったから殺した」と正当防衛ながら殺人を犯し、さらに男の死体を燃やしたと自白する。この証言を基にヴェルサイユ警察のドゥギール警視は現場に赴き調べるが、死体どころか犯罪の形跡すらみつからない…

矢樹純『血腐れ』(新潮文庫)

収録作品 「魂疫」 「血腐れ」 「骨煤」 「爪穢し」 「声失せ」 「影祓え」 楽しみにしていた作品ということもあるが、これはちょっと忘れがたい素晴らしい短篇集だった。ホラーとしてもミステリとしてもレベルが高く、二つのジャンルを最大限に楽しめるように計算し尽く…

アンソニー・ホロヴィッツ『ナイフをひねれば』(創元推理文庫)

ミステリランキングの時期になると、アンソニー・ホロヴィッツの新刊が出るのがここ数年の恒例になりつつある。今年も『死はすぐそばに』が刊行され、そちらを読めればよいのだが、遅読ゆえ前作を読んでいなかった。そんなわけで慌てて『ナイフをひねれば』…

買った本

★本を買った。 倉知淳『死体で遊ぶな大人たち』(実業之日本社) 思わず笑ってしまいそうな表紙とタイトルだが、かなり好評のようだったので文庫まで待たずに買ってしまった。 ★古本を買った。 中島京子『樽とタタン』(新潮文庫) 長岡弘樹『切願 自選ミステリ…

買った本、届いた本

★本を買った。 森晶麿『名探偵の顔が良い 天草茅夢のジャンクな事件簿』(新潮文庫nex) 一條次郎『チェレンコフの眠り』(新潮文庫) 矢樹純『血腐れ』(新潮文庫) ジーン・ウェブスター『おちゃめなパティ』(新潮文庫) ジョン・グリシャム『告発者(上・下)』(新…

阿津川辰海『透明人間は密室に潜む』(光文社文庫)

収録作品 「透明人間は密室に潜む」 「六人の熱狂する日本人」 「盗聴された殺人」 「第13号船室からの脱出」 特殊設定もの、法廷もの、犯人当て、船上ミステリを、これでもかとアイデアが詰め込まれた凝りに凝った珠玉の本格ミステリ短篇集。しかもそれぞれ…

日本文藝家協会/編『夏のカレー 現代の短篇小説ベストコレクション2024』(文春文庫)

収録作品 江國香織「下北沢の昼下り」 三浦しをん「夢見る家族」 乙一「AI Detective 探偵をインストールしました」 澤西祐典「貝殻人間」 山田詠美「ジョン&ジェーン」 小川哲「猪田って誰?」 中島京子「シスターフッドと鼠坂」 荻原浩「ああ美しき忖度の…

今日も今日とて本を買う。

★今日も今日とて本が届く。 織部泰助『死に髪の棲む家』(角川ホラー文庫) 貴志祐介『秋雨物語』(角川ホラー文庫) 北森鴻・浅野里沙子『天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルⅤ』(角川文庫) 西式豊『鬼神の檻』(ハヤカワ文庫JA) 杉江松恋『日本の犯罪小説』(光文…

J・J・ファージョン『すべては〈十七〉に始まった』(論創海外ミステリ)

★日曜から喉が痛み始め、翌日に37℃後半の発熱があったので「これはコロナか?」と不安になり検査をしたが結果は陰性。火曜は一日休み、水曜は日帰り出張を何とかこなしたが、家に帰りダウン。今日は少し回復したが念のため休む。30越えて風邪をひいたのは初…

リース・ボウエン『貧乏お嬢さま、メイドになる』(コージーブックス)

たまにコージーミステリーを読みたくなる。今回は〈英国王妃の事件ファイル〉シリーズの第1巻。日本でも現在17巻まで翻訳されている人気シリーズとなっている。 コージーミステリーの中でも上位に来る面白さ。主人公が短絡的に行動することで状況が悪くなり…

買った本、気になる本

★古本を買った。 マーゴ・ラナガン『ブラックジュース』(河出書房新社) コリン・デクスター『消えた装身具』(ハヤカワ・ミステリ文庫) ★東京創元社のメルマガで気になる12月刊行作品 シヴォーン・ダウド『すばやい澄んだ叫び』 フランシス・ハーディング『さ…

黒木あるじ『春のたましい 神祓いの記』(光文社)

黒木あるじ『春のたましい 神祓いの記』を読了。世界で大流行している感染症により、祭りや神事が行われなくなったことで、自我を失い暴走する神々に対するため、公的機関「祭祀保安協会」の九重十一が各地方を巡る、という連作短篇集。 収録作品 「まつりの…

サミュエル・アウグスト・ドゥーセ『スミルノ博士の日記』(中公文庫)

ドゥーセの『スミルノ博士の日記』を読了。かつて『世界推理小説大系』(東都書房)の第5巻として出たものを復刊、文庫化したものであるが、単なる復刊ではなく、当時の翻訳の底本として使われたドイツ語版と原書のスウェーデン語版を比較し、原書から省略され…

買った本

★新刊を買った。 ナイオ・マーシュ『楽員に弔花を』(論創海外ミステリ) ピエール・ヴェリー『アヴリルの相続人』(論創海外ミステリ) 『楽員に弔花を』は少し前に出たのだが、好評のためか配本が滞っていたようで、ようやく届いた。 ★古本を買った。 アーロン…

アンデシュ・デ・ラ・モッツ『山の王 (上・下)』(扶桑社ミステリー)

アンデシュ・デ・ラ・モッツの『山の王』を読了。北欧の警察小説は何作か読んできたが、上下巻にもかかわらずトップクラスの読みやすさであった。主人公のアスカーや犯人(山の王)を含め、何人かの視点でストーリーが展開する。主人公視点では警察小説の、犯…

陳舜臣『桃源亭へようこそ 中国料理店店主・陶展文の事件簿』(徳間文庫)

陳舜臣の『桃源亭へようこそ 中国料理店店主・陶展文の事件簿』を読了。 神戸で中国料理店を営む陶展文が活躍するシリーズの全短篇を収録した短篇集。最後の「幻の百花双瞳」だけはボーナストラックとして収められた、中国料理に纏わるノンシリーズ短篇であ…

買った本など

★今年も東京創元社の復刊フェアから以下の本を買った。 F・W・クロフツ『フレンチ警部の多忙な休暇』 ドロシー・L・セイヤーズ『死体をどうぞ』 ビル・S・バリンジャー『煙で描いた肖像画』 フランシス・アイルズ『レディに捧げる殺人物語』 ヒラリー・ウォ…

ローレンス・ブロック『エイレングラフ弁護士の事件簿』(文春文庫)

先月出たばかりのローレンス・ブロックの短篇集『エイレングラフ弁護士の事件簿』を読む。 どんな被告人も無罪にしてしまうエイレングラフ弁護士が活躍する短篇集。どんな被告人も、ということはつまりそれが真犯人であろうとも、ということだ。 軽やかな読…